低炭水化物ダイエット
ご飯やパンなどの糖質を制限する「低炭水化物ダイエット」が話題となり、実際に実行している人も少なくはないようですが長く続けると危険だという解析結果が発表されました。
国立国際医療研究センター病院の能登洋医長らが米科学誌に発表したもので、対象は健康な27万人。5年以上追跡した結果で糖質摂取量の割合が最も少ないグループの死亡率は最も多いグループの1.31倍となり、統計上有意な差が出たといいます。肉食中心の食生活から、心筋梗塞や脳卒中が増えるとの指摘もあったものの、その発症率には差がなかったそうです。糖質制限食を続けるとなぜ死亡率が高まるのか、原因の究明が必要だとしていますが、死亡率云々ではなく、もっともっと基本的な部分で考えなければいけない問題です。
そもそもは主食であるご飯を食べないことを推奨すること自体が間違っている!最近、痩せるためにご飯を食べないという人があまりにも多いのですが、この50年間に米の消費は日本で半分にまで落ちているにもかかわらず、肥満が増えているという事実を理解しなければいけません。米の消費が大幅に減っているのに肥満が増えているということはご飯を食べる量は肥満の直接的な原因にはなっていないということが明らかなのです。それにもかかわらずマスコミ初め誰も声を上げないのは不思議です。思考停止しているとしか言いようがありません。
はっきり言いましょう。
肥満が増えているのは、脂質と糖分(砂糖)の摂取過剰です!!!!現代の食生活ではこれらが深く入り込んであり、除くこと、少なくすることが極めて難しいのが現状です。そこで、簡単にカロリー制限しようとすると、「ご飯を食べるな」というとても安易な結論になるわけです。確かにカロリー摂取は減るので減量には役立ちますが多角的に考えるとこのダイエットは絶対に間違っていると思い私自身強く反対する立場です。
日本は食料自給率が極めて低い状態であるにもかかわらずなぜコメの消費を真剣に促そうとしないのか? これは国の姿勢の問題ですが、やはり日本の食文化を考えるときには、米を外してはいけないと思います。話がそれてしまいますが、日本では今、田んぼがどんどん失われていますが、一度耕作されなくなった土地を田んぼに戻すにはとても大変な労力を要します。日本人の主食くらいしっかりと生産させてほしいものです。
米、麦、いもなどの農産物は世界中ほとんどの民族が主食にしているものです。日本人の場合、米中心からパン食へと大きくその形態が変わってきていますが(米よりもパンの消費支出の方が大きくなっている)、米であれパンであれ、これらの主食を制限するダイエット手法は間違っているということが、今回の研究解析でもある意味証明されたともいえます。
ダイエットしようとする時に、自身が何をどの程度食べているのかザクっとで良いので検証して、そこから油や糖分を差し引くことから始めたほうが良いと思います。単純にご飯抜き(炭水化物抜き)をすることは決して良くありません。