鳥インフルエンザ情報

最近あまり報道がなく忘れてしまいそうですが、ウイルスは確実に進化しているようです。
このところのベトナムでの感染事例を調査していたWHOは、人への感染が集団的に発生している点、感染が広がる期間が長いこと、感染者の年齢層の広がりなどからウイルスが変異している可能性を指摘しています。人から人に感染している可能性を疑う一方で、これまでの感染事例は強毒化したウイルスが鳥から直接感染しているにすぎないという可能性も否定していません。

いずれにしてもウイルスは常に変化していることは確かです。すでに豚の体内から鳥インフルエンザウイルス(H5N1ウイルス)が分離されており、人のインフルエンザウイルスと遺伝子融合する可能性が指摘されています。豚は人のインフルエンザにも鳥のインフルエンザにも感染できるので、その体内で新しいウイルスが生まれる危険性があるわけです。
感染力が強い人インフルエンザウイルス(A香港型ウイルス)と毒性が非常に強い鳥インフルエンザ(H5N1)が一緒になったらどうなるか・・・・。

SARSによる死者は約800人。これに対して、インフルエンザでは毎年50万人が死亡しているそうです。過去の新型インフルエンザ(スペイン風邪)では、足掛け2年で3000万人が死亡しています。当時の交通手段は船でした。飛行機が世界中を飛び交う今、もし新型インフルエンザが人の間で流行し始めたら、一瞬ともいえる短時間でウイルスは全世界に拡散し、1ヶ月ほどの間に数百万から数千万人の人命が失われると予想されています。

ワクチンがない場合、頼れるのは自分の免疫力と感染予防手段です。タミフルなどの抗インフルエンザ薬もありますが、満足な供給が得られるとは思えません。免疫力を温存するには十分な栄養(カロリーではありません)、適度な運動、そして休養(睡眠)が欠かせないことは誰もが知るところです。

また感染予防としては手洗いが最も大切であるということも言い尽くされていることです。香港人男性はトイレで手を洗わないということがニュースになっていますが、SARSのときは清潔を心がける人が多かったのに、喉元過ぎれば忘れてしまうのでしょう。新型インフルエンザの流行が始まったら、再び神経質なまでに手洗いをして、手の皮をむいてしまうのでしょうか?

鳥インフルエンザに関して、このところ報道されることがめっきり少なくなったことが、かえって不気味に感じるのは私くらいでしょうか。
鳥インフルエンザ(H5N1)は間違いなく近い将来、新型インフルエンザとして人類の脅威になります。
何もない平穏な今からリスクを各自認識しておくことが大切でしょう。