インフルエンザ流行始まる

 予想していた通りインフルエンザの本格的な流行が日本で始まった。10月下旬から増え始めた患者は11月最終週で急増することとなり、これから来年3月まで感染に十分注意しなければいけない季節となる。今のところ北海道で注意報が発令されているだけであるが、定点観測地点における医療機関での患者発生数は沖縄、佐賀、岩手、岐阜、鹿児島の順になっており、全国的に感染が広がっていることをうかがわせる。

 ウイルスは連年通りA香港型が主流となっており、次にB型、そして今や季節性インフルエンザに含められたH1N1型インフルエンザとなっている。香港での本格的な流行は、日本の流行に1カ月ほど遅れるのが例年のことで、今年もクリスマス頃から本格的な流行期に突入するのではないかと考えられる。香港ではこれからの時期急激な気温低下を招くことがあり、今日まで暖かかったのに翌日には10度も気温が低下してしまうような急変もある。私が香港に来て一番寒かったのは確か1993年12月3日に記録した市街地での3度。このとき香港で一番高い1000m弱の大帽山では氷点下5度を記録し、樹氷ができた。このような急激な温度変化には身体が追い付かず、免疫力が低下するためインフルエンザにも十分注意しなければいけない。

感染の予防は、手洗いの励行、人混みを避けること、十分な休養と適切な栄養摂取ということがあげられる。香港で人混みを避けるなど無理だという反応があるだろうが、忘年会だと
称して連日外食を繰り返し、カラオケなど狭い部屋に大勢が入って長時間過ごすなどしているとインフルエンザに容易に感染することになる。くれぐれも注意して欲しいものだ。

感染した場合は、とにかく休むこと。無理して出社しても感染拡大につながるだけだ。職場では強制的に休ませるくらいの措置が必要となる。社内での感染が広がると、士気の低下は
免れない。自宅でもできる限り家族との接触を避けることが大切。乾燥するこの季節は、加湿することも感染予防になるが、なぜか香港の場合、2月、3月の多湿の季節にも流行が拡大する。この点についてある専門家に質してみたが明確な回答は得られなかった。