インフルエンザ流行中
インフルエンザが猛威をふるっている日本。今季の流行はH1N1型、H3N2型、そしてB型がそろって流行しているため、一度感染しても別のインフルエンザに感染してしまう確率が高いというのが特徴だという。患者数は今年第4週から第5週にかけて倍増しており、正に流行のピークを迎えたと言ってもよい。地域的には特に西日本が深刻だ。専門家は現状が2~3週続いてから徐々に患者数が減るものと見ているようだ。
ところで、日本では盛んにインフルエンザ予防をテレビなどで呼びかけているが、なかにはかえって不安を煽ってしまうものがあるなど、必ずしも適切な報道がなされているとは思えない。日本のテレビ番組で扱う医療情報は、これまでも問題が多々指摘されてきたが、現在もあまり変わっていないことを、実際に日本のテレビ番組を見ていて実感した。医療、健康に関するテーマは、一般の人の関心が高いだけに番組として取り上げやすいのかもしれないが、少なくとも不安を煽るようなことはしてほしくはない。正確な情報を淡々と扱った番組では、視聴率を稼ぐことができないからかもしれないが、怪しい情報番組になることだけは避けて欲しいものだ。
さて、そのインフルエンザ、香港でも例年春節後に本格的な流行が始まるので十分な警戒が必要となる。インフルエンザ対策としてあげられる筆頭は手洗い。石鹸を使って20秒両手をこすり合わせる。指の股や手首も洗うように言われるが、それよりも指先の洗浄が重要。余談だが、タコの足先は何でも触って汚いから食べてはいけないと母親に言われたのを思い出すが、人でもやはり指先がいちばん汚れている。指先を丹念に洗うこと。石鹸がなければ流水だけでもかなり効果的である。手洗いは食中毒などの予防にもなる。
十分な睡眠と適切な食事は免疫力を低下させないためにも重要な要素だ。睡眠時間は長ければ良いというものではなく、その質も大切だ。睡眠時無呼吸がある人の場合、どんなに長く寝ていても昼間に眠くなってしまう。食事も食べれば良いというわけでもなく、もちろん栄養補助食品を摂れば良いというものでもない。何を食べても食べ過ぎないことと心得たい。
日本人が好きなマスク。首からぶら下げて使う「エアーマスク」とか顔面に噴きかけるものとか、怪しい物も大手を振って日本では流通している。個人的にはまったく意味が無いものと考える。日本以外では、マスクは他人に感染を拡大させないための手段として、発症している人が使用するものと捉えられている。SARSが問題になった頃、ヨーロッパの高速鉄道で、乗客の一人がマスクしているといって大きな騒ぎになり、運行が中止されたことがある。当時はマスクをしていることでSARS患者だと思われかねない雰囲気があった。
うがいをどう考えるかだが、インフルエンザウイルスは鼻腔粘膜などに付着すると20分ほどで細胞内に侵入してしまう。細胞内に入るこんだウイルスに対して、うがいはまったく意味が無いものになる。しないよりした方がいい程度か。
感染してしまったら無理をしないこと。無理して出勤などしたところで、首位位への感染拡大になってしまうだけだ。インフルエンザは風邪とはまったく異なる病気であるとの認識が必要だ。