紫外線対策

4月に入ると、北半球では紫外線量が大幅に増えてきます。本格的な夏を迎える前の5月には、すでに極めて強い紫外線を浴びているのに、気温がそれほど高くないためか、強い紫外線に気がつかない人も多いのではないでしょうか。知らないだけともいえますね。今から日焼け対策などを心がけなければいけません。

 紫外線対策というと、イコール日焼け対策と思う方も多いと思いますが、実は目にも大きな影響があります。強い紫外線を浴び続けると、白内障や黄斑変性症などを起こし、視力に深刻な影響を与えてしまうことがあるのです。もちろん目には瞳孔があって、明るい光に当たると瞳孔が収縮して、紫外線の侵入も少なくなるという防御機能が働くので、日常の生活ではほとんど問題にはなりません。海や山での行楽、あるいは農作業など長時間屋外にいる場合にはサングラスの着用が勧められることになります。もちろん帽子や日焼け止めは必需品です。

 ところで色の濃いサングラスほど紫外線透過率が低いと思っている方はありませんか?そう思ってしまう方は意外と多いものですが、実はサングラスの色と紫外線透過度には直接的な関係はありません。それどころか、色の濃すぎるサングラスを着用すると、視界が暗くなる分瞳孔が開いてしまいます。したがって紫外線対策用のサングラスでなければ、より多くの紫外線を網膜に当ててしまうことになります。サングラスでも紫外線透過度が低いもの、つまり紫外線をより通しにくいものを選ばなければいけませんし、場合によっては通常の眼鏡でも紫外線対策になるものもあるので、購入時にはメガネ屋さんとよく相談してください。

 紫外線対策にもっとも神経質になっている国はオーストラリアです。かつては肌の色が濃い先住民(アボリジニー)しか住んでいなかった土地に、白人が移り住んでいるわけですから、その影響は相当大きく、眼疾患、皮膚がんなどが好発しています。日本人が熱帯地方に住むといった比ではありません。もちろん日本人など黄色人種もそれなりに影響があるので十分注意することが大切で、サングラスまではしなくても、帽子をかぶり、肌には日焼け止めを塗るなどの対策をとっておくことをお勧めします。

 WHO(世界保健機関)によると、香港は中緯度地方でもっとも紫外線量が多いところだそうです。これからの季節、十分に注意しておきたいですね。