インフルエンザ
インフルエンザは寒くなって湿度が低下してくるとたちまち流行が始まります。
今季、日本でのインフルエンザ流行は12月初頭から本格化しました。例年、香港での流行は少し遅れて年明けくらいからでしたが、今季の流行は開始時期も感染率も日本と並ぶ状況でした。インフルエンザウイルスは乾燥に強く、多湿に弱い。ヒトの免疫力は気温の低下とともに落ちると思われることから、毎年冬に流行が繰り返されてきたわけです。
しかし、今季の流行はいつもとはかなり異なるものでした。昨年は真夏に季節外れのインフルエンザが流行したことを覚えていますか? これまでほとんど例を見なかったパターンで、冬の流行がかなり大きなものになるのではないかと個人的に不安を覚えたもの
でしたが、その漠然とした予想が的中したかたちとなりました。例年の流行パターンは
A型の流行が続き、春先になってB型の感染者が増えてくるというものでしたが、これが今季は混在して流行し、中には重複感染してしまったケースもあるようです。これも今季の流行の大きな特徴であり、流行規模が非常に大きなものとなった原因にもなっているようです。
多湿に弱いと思われていたインフルエンザウイルスですが、香港の春は湿度がとても
高いにもかかわらず流行が継続することが、私の長年の疑問でした。専門家に訪ねても
明確な回答は得られませんでしたが、つい最近、その謎が解明されたようです。
確かに湿度が高くなると流行が抑えられるのですが、極端に高い湿度、つまり100%に
近い超高湿度の環境においてはインフルエンザウイルスの活性が高まるとの報告が
あったのです。
これからしばらく香港は極めて高い湿気に包まれます。そのため流行していたウイルスはその高い感染力を維持していくのではないかと思われます。少なくとも今月いっぱいは
注意が必要です。
手から口、鼻、眼を通してウイルスが体内に侵入します。ヒトは無意識のうちに手を顔にもっていくものです。とにかく手洗いです。多くの感染症予防のためにも手洗いは基本中の基本です。適切な栄養摂取と睡眠時間の確保で、体力(免疫力)の低下も防ぎたいものです。