春節後のインフルエンザ流行拡大懸念

今年は異常なまでに暖かい春節となりました。暖かいことでインフルエンザの流行拡大が収まれば良いのですが、それほど簡単な問題ではありません。
春節で多くの人が旅行します。中華圏では年間を通して最も多くの人が移動する時期にあたります。ヒトが動くと感染症も運ばれます。今の時季、運ばれる病原体の筆頭は、もちろんインフルエンザウイルスです。

今年は、中国人にとって人気の旅行先である日本でも大規模な流行となっています。今年も今の時期、多くの中国人が日本を訪れていることでしょう。彼らは日本でインフルエンザに感染してそのウイルスを持ち帰っていきます。毎年、年が明けてからインフルエンザの流行が急拡大する傾向にあるのは、休み明けに学校で急激に感染が拡大して、子供が持ち帰ったウイルスに家族が感染して…ということになるからだともいわれています。春節明けも同じことが言えます。もちろん職場でもリスクは同じです。

日本のある中学校のはなし、「あること」をして今季の感染者数が激減したそうです。この方法はまねたほうが良いと思うのでここで紹介しますが、毎日放課後に椅子と机、あるいはドアノブなど誰もが触れるところを除菌シートで拭いたそうです。除菌シートといっても既成のものではなく、消毒用アルコールで拭けば良いだけのはなしです。
このことからわかるのは、インフルエンザ感染は、飛沫よりも接触によるものがはるかに多いのです。ウイルスが付着した手を顔にもっていくという無意識の動作が感染につながります。手洗いの重要性は改めて説明するまでもありません。

インフルエンザの流行のピークは今月いっぱい続き、その後徐々に感染者は減るはずです。ただし、流行の終盤にはA型よりもB型の感染者が増えてくるのは例年のこと。A型は現在2タイプが流行しているので、最大3回もインフルエンザに感染してしまうこともあるので、一度感染した人も含めて今しばらくは十分な感染予防に努めてほしいものです。これは自分自身のためだけではなく、学校や職場、そして家庭での感染拡大を予防するためでもあります。個人の意識が高まれば、地域的な流行規模は小さくなることが期待できます。