韓国料理店などで42名食中毒症状訴える
Tsuen Wan の韓国料理店で食事した二つのグループのうち合計31人が相次いで食中毒症状を訴えた。また、これとは別にCauseway Bayのレストラン(寿司屋?)で食事した11人が食中毒症状を訴えているが、食材に共通性はないと思われそれぞれが独立した集団食中毒事件だ。患者は総合病院やクリニックなど医療機関をそれぞれ受診しているがいずれも入院しなければいけないほどの症状ではない。現在、患者の便を採取して原因菌を調べるとともに、原因食品(食材)についても調査されている。
さて、韓国料理店(焼肉屋)では食中毒発生が少なくないだろうことは、私自身がいつも感じていたことだ。これは香港に限らず日本でも同じであるが、生肉をつかむ箸と焼けた肉を食べる箸を区別していないことが少なくないからだ。
焼肉料理で出される生食材を不完全調理したり(生焼けで食べたり)箸を変えないことで、間接的に生肉汁を口にした場合に考えられる食中毒として、キャンピロバクター、O-157、サルモネラ、腸炎ビブリオなどが考えられる。
韓国料理には冷菜も多い。肉だけではなくほかにも原因食品はいくつも考えられるが、その特定は容易ではない。
焼肉料理での食中毒予防に最大の基本は、箸を変えることだ。生ものをつかむ箸は、自分が食べる箸とは確実に分けておくことだ。同じものを食べても症状が出る人でない人がいることは良く知られている。免疫力の違いによるものだが、少なくとも体調が完全ではないと感じたら、十分に注意して食事することが大切。
レバ刺しは特に危険な食品だ。日本では焼肉屋でレバ刺しを出すことが多いが、ある調査によると生食用とされていないレバーを出しているところが多いそうだ。O-157食中毒の危険性が極めて高い食品で、公衆衛生の専門家は食べてはいけない食品の筆頭としてレバ刺しをあげることが多い。たとえ生食用として正しくと処理されたものであっても子供には決して食べさせてはいけない。焼肉店とはあまり関係ないが鳥刺しも同じだ。
予断であるが、香港でよく見かけるバーベキュー。夜暗くなって行っていることも多いが、照明が少なく食材の焼け具合が判らない。一部が生のまま食べてしまっていることも少なくないと思われ、ニュースになるような集団食中毒には至らないまでも、かなりの件数の食中毒患者が発生していると思われる。
食中毒は昔のように夏場に特別多くなるものではないが、暑い時期は他のシーズンに比べるとそのリスクが高いことに違いない。暑い毎日が当分続くと思われるが、家庭内を含めて食中毒には十二分の注意が必要だろう。