米国で肥満急増ー香港でも・・・
米国CDC(疾病対策センター)が2003~04年に、20歳以上の成人約4400人、2~19歳までの子供約4000人の肥満度を体格指数(BMI)をもって調査した。
その結果、成人男性の31.1%、女性の33.2%が肥満であることがわかり、その割合は前回調査(99~00年)に比べて、男性で3ポイント上昇したという。(女性は変わらず)
今回肥満の基準とされたのはBMI30以上。これは身長170cmの場合、86.7kgに相当し、日本人にあてはめるとこの基準では肥満と判定される人は非常に少なくなる。このような「緩い」基準で判断した肥満者の割合が上記のように高いということは、いかに米国に肥満者が多く、問題が深刻であるということがわかる。
ちなみに日本肥満学会では、BMI22を理想としており、身長170cmであれば63.6kgにしかならない。BMI25以上という日本の一般的な肥満の基準に当てはめても72.3kgだ。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
さらにCDCでは小児の肥満増加を危惧している。
19歳以下の男性で18.2%(前回14.0%)、女性16.0%(前回13.8%)が肥満であり前回調査時に比べ男女とも大幅に肥満者が増加している。
小児期からの肥満は将来的にも問題が大きいと思われるが、実は同じことが香港でもいえるのではないかと感じている。
私が香港に来たのは1990年。当時を振り返ると肥満の人は非常に少なかった。特に女性など、その足の細さがよく話題になっていたほどだ。もちろん子供の肥満など皆無といってもよいのではないかと記憶している。ところがここ数年、大人はもちろん、子供の肥満も際立って増えている。
当時も今も、中国人は油っこい「中華料理」を食べていることに違いはないが、いくつかの相違点は認める。
食事の際お茶ではなく甘い飲みものを飲んでいること。ファーストフードの利用頻度が多いと思われること(ファーストフード店の数がかなり増えている)。大人は飲酒の機会が増えていること。もちろん間食の内容や運動不足であることも関係するだろう。摂取カロリーと消費カロリーのバランスが崩れていることは確かだ。
香港に限らず日本でも肥満の問題がクローズアップされているのは、食生活の欧米化が今も進んでいることが大きな原因だ。肥満にもタイプがあるので一概には言えないが、何も運動していないうえに太ってくるのは、単純に良くない肥満だと思っていてもよいだろう。肥満に伴う糖尿病や高血圧などの予防はもちろん、心筋梗塞などでの突然死を防ぐためにも、ぜひ減量の努力をしたい。