蚊の発生率増加~感染症に注意

 香港ではこのところ雨量が多く、蚊の発生が急増しておりデング熱など蚊が媒介する感染症の発生が懸念されている。衛生署では蚊が発生するような水溜り、雑草地などの消毒や清掃などを行っている。

 香港では2002年9月に初めて香港内で感染したと思われるデング熱患者が発生している。また昨年も10月に同様のケースが認められており、今年も蚊の発生が急増していることから今後デング熱患者が発生する危険性が大きいと思われる。

 蚊が媒介する感染症は少なくないが、現在最も警戒されているのが西ナイル熱。もともとアフリカの風土病だったものが、1999年8月、ニューヨーク市で米国初の患者が認められてから昨年の夏までにほぼ全米に感染地域を拡大し、500名以上の死者を出している。

 西ナイル熱の感染地域の拡大には、渡り鳥と航空機が介在していることが疑われている。特にウイルスを持った蚊(感染した鳥を刺した蚊)が航空機で運ばれることで、今後米国との交流が盛んな国や地域に感染地域を拡大する危険性が懸念されている。

 デング熱も西ナイル熱も、これから最も感染しやすい季節になる。そのほか西ナイル熱と似たウイルスである日本脳炎も蚊が媒介する病気で、昨年9月に香港で7年ぶりに患者が確認されている。夏から秋にかけての蚊の活動シーズンには、これらの病気には注意が必要だ。

 蚊が多い郊外に出かけるときは、肌の露出がなるべく少ない服を着るとともに、虫除けスプレーの使用も考慮したい。
 また家庭内でも花瓶の水換えを頻繁にしたり、植木の受け皿に水が溜まらないようにするなど、蚊が発生する環境を作らないことが大切。

 旅行に際しても蚊に刺されないようにすることが大切。東南アジアなどでは、上記の感染症のほかマラリアやフィラリア症など多くの熱帯性疾患に蚊に刺されることで感染する。
 リゾートに滞在するだけなら問題は少ないが、夜間の移動や郊外での滞在に際しては十分な注意が必要だ。