インフルエンザ予防接種
今年もインフルエンザ予防接種が病院やクリニックなどで実施されている。例年だと8月下旬頃から実施できるようになるが、今年はワクチンの内容が大きく変更されたため供給が少し遅れたそうだ。
今年のワクチンは
A型 ニューカレドニア株、 ウィスコンシン株
B型 マレイシア株
これらはあくまでも前期までの流行を考慮した上でWHOが決定したもので、必ずしもこのタイプが流行するとは限らない。従ってワクチン接種を受けていたからといって感染を確実に防げるというものではなく、肝炎ワクチンのようにほぼ100%の効果を期待できるものではない。感染の機会を減らせるという程度に考えておきたい。
インフルエンザ予防に必要なものは、手洗いなどの衛生管理、栄養、そして休養だ。つまり手洗いなどでウイルスの侵入機会を減らし、バランスが取れた食事(栄養)と十分な休養(睡眠)で免疫力を保つことが肝心だ。
現行のワクチンでは、これからの流行が非常に心配されている新型インフルエンザ(鳥インフルエンザ)には無力であることはもちろん、現存のウイルスでさえも確実に予防できるとは限らないが、自分自身の衛生管理と免疫力維持ができれば、すべてのインフルエンザに対して感染の機会を減らせることは間違いない。
予防接種を受けておいた上で、自分自身での感染予防が実施できるのであれば、その効果は最大限大きなものになると期待できる。もちろん自身の健康管理(衛生、休養、栄養)はインフルエンザ予防のみにとどまることなく、多くの感染症の予防にもつながることでもある。
接種は少なくとも本格的な流行が始まるまでには終えておきたい。流行には地域差があり、日本では11月からであるのに対して香港での流行は年明けからで、日本の流行時期とはズレる。
冬の低温と乾燥がインフルエンザ流行の原因とされるが、香港では日本ほど気温が下がらないうえに湿度が最も高い季節に流行が重なる。寒さと乾燥だけがウイルスを活発化させるというわけでもなさそうだ。クリスマスから新年にかけては旅行を計画する人も多い。人々が活発に動く季節は感染症にとっては一気に流行を拡大させるチャンスでもある。
予防接種は遅くとも12月はじめまでには済ましておきたい。
このところ毎年のようにインフルエンザワクチンが不足している。昨年は最終的には希望者全員が接種できたようであるが、待たされた人も少なくなかった。接種を希望する場合は、なるべく早期に接種することを勧めたい。今の時期はどこの医療機関でもワクチンを準備していると思うが、接種を希望する場合は念のため在庫を確認しておくと良いだろう。接種料金は医療機関によってまちまちだ。昨年は中国から違法に輸入して安く接種していたところもあるので、極端に安いところは避けた方が無難だろう。