世界糖尿病予防デー
血糖値を下げるホルモン、インスリンは1921年にフレデリック・バンティングらによって発見されたが、彼の誕生日にちなんで1991年にWHOによって11月14日を「糖尿病デー」と定められた。毎年この日を中心に世界中で糖尿病に関してのイベントが開催される。
現在、糖尿病患者は世界中で2億3000万人おり、これは全成人の約6%に相当するものだ。また糖尿病の関連した病気を原因として亡くなる人は300万人を超え、約10秒に一人が命を落とす計算になるという。
糖尿病には生まれつきインシュリンの分泌が悪い1型と、肥満が直接的な原因となって発症するため、生活習慣病として問題となる2型がある。先進国、途上国の関係なく患者が増え続けているのは2型糖尿病だ。
糖尿病はある日突然発症するわけではなく、本人が知らないうちに徐々に身体を蝕み、気がついたときには合併症を起こして取り返しがつかない事態に陥る怖い病気だ。毎年健康診断を受けることも大切であるが、血糖値が高いことを指摘された場合にその事実を軽視することなく、生活習慣を改善するなどして迅速かつ適切に対処することが何よりも求められる。
健康診断で糖尿病の疑いや、そこまではいかなくても糖尿病予備軍にあたる血糖値110mg/dlを上回る人が認められることは珍しことではない。さらに110mg/dlまではいかなくても血糖値が上昇してきていると思われる人まで加えると何らかの対策をとらなければいけない人達は相当数に上る。特に体重増加を伴う場合、家族に糖尿病患者がいる場合など、将来的な糖尿病のリスクが非常に高いものと判断して、直ちにダイエットを始めたいものだ。体重さえ落とすことができれば多くの場合そのリスクを免れる。血糖値がそれほど上昇していない段階で生活習慣を改善するなどができれば対処は比較的楽にできるが、血糖値が上昇するほどその改善には苦痛が伴う。
ただし糖尿病を発症していて体重が落ちる場合があるので要注意だ。何もしないのに体重だけが落ちるときは糖尿病はもちろん他にも病気が考えられるので、このような場合は必ず医師の診察を受けることを勧めたい。
糖尿病の怖い合併症として失明、四肢切断、腎不全が挙げられるがどれも生活の質を極端に落とすものばかりだ。血液中のグルコース(血糖)が高い状態は血管をボロボロにしてしまうなど影響が大きく、関連して引き起こされる病気で多くの命が奪われる。
健康診断などで糖尿病を疑われた場合は直ちに精密検査を受けて欲しい。血糖値に問題がなくても過去の平均的な血糖値を反映するヘモグロビンA1cが高かった場合などは必ず精密検査を受ける必要がある。
間もなく忘年会シーズンだ。毎日のように過食が続く人もいると思うがとにかく体重が増えないようにコントロールすることが大切。毎日体重計に乗ることも自分の減量に対する意識を呼び戻すことができるのでダイエットに非常に有効だ。
怖くて体重計に乗れない?
どんなに太っていても現状を受け止めなければ先には進まない。太っていれば太っているほど簡単に体重を落とせるとも聞く。体重が落ちればそれだけ励みにもなるものだ。
減食するとともに運動することで糖代謝を盛んにすることが可能だ。運動といってもジムに通ったりジョッギングしたりしてもおそらく長続きすることはない。(中には頑張っている人もいるが・・・)
とにかく歩くこと!
日常生活の中でどれだけ歩くかが勝負だ。仕事で外回りが多い場合など最高の環境にあるといっても良い。デスクワークが多いのであれば通勤を利用するのが手だ。主婦であれば買物では荷物がない行きくらいは歩いても決して損にはならない。
糖尿病に限らず健康維持増進のために日常生活で常に身体を動かすことを意識したいものだ。