タミフルの副作用について
インフルエンザの治療薬として最も使われているタミフルを服用した直後に異常行動を起こして死亡するケースがたびたび報告されている。厚生労働省では副作用であることを認めていないものの、遺族らでつくる「薬害タミフル脳症被害者の会」では、因果関係が認められないとするだけではなく、医師が処方する際に服用に際しての注意を徹底するよう指導して欲しいと訴えている。
本日の事故以外にも最近の異常行動の例として、愛知県で中学2年生がマンション10階より飛び降りて死亡した例や、中学生が自宅から国道に飛び出し、交通事故死したといったことが複数報告されている。いずれもタミフル服用直後に起きているなど、共通点が多い。
厚生労働省の研究班は昨年2800人を対象にした調査で「タミフル服用の有無によって、異常行動などの現れ方に差はない」としたが、薬害に詳しい専門家の中には、「厚労省のデータの取り方に問題があり、服用直後に限定すれば異常行動を起こす割合は4倍にもなる」とした意見もある。
日本や香港における一人あたりのタミフルの使用量は世界的にみて非常に多い。日本でのことであるが、先日も近くにいた人から「風邪気味だったけどタミフルを飲んできたから大丈夫」などという会話が耳に飛び込んできて驚いた。タミフルが日常的に容易に処方されているのだろう。
新型インフルエンザに備えて、その対策の切り札としてタミフルを各国が備蓄している現状において、そんなに簡単に使ってしまっても良いのだろうか。副作用の報告を過小評価することなどせずに、その使用を制限する方向で検討はできないものだろうか。このままでは副作用と思われる事故が今後も増えることが懸念されるばかりか、ウイルスが耐性を持ってしまって、もはや有効な治療薬ではなくなる可能性だってあるのだ。
従来型のインフルエンザへの感染が疑われた場合は、とにかく身体を休めることが大切。タミフルの服用後は急速に回復したように感じてしまうのですぐに出社通学してしまうが、タミフルでウイルスは死ぬことはない。これでは職場等への感染拡大につながるだけだ。それよりも自宅でゆっくり静養する方が治療はもちろん感染拡大予防の観点からも好ましいといえる。
インフルエンザ症状で医師の診察を受けるとタミフルが簡単に処方される傾向が強い。服用に際しての注意を、医師からなされることが望ましいが、いずれにしても服用後は慎重な観察が必要だ。特に未成年者の事故が目立っており服用後の1~2時間は親の監視は怠れない。