タミフル、10代の服用制限へ

10代の小児へタミフルを投与した直後に異常行動が報告されていることを受けて、日本の厚生労働省は子供への投与を制限する方針を発表した。

このところタミフルを服用した直後に起きる子供の異常行動が問題になっていたが、厚生労働省はつい最近まで因果関係についてはっきりと認定してこなかった。製薬会社寄りであるという批判も出ていたほどだが、本日深夜0時に緊急記者会見を開き、事実上の使用制限を打ち出した。このような時間に緊急記者会見を開いたということは、事態をそれだけ重く受け止めたと捉えることができ、大きな意義を持つと思う。

具体的にはタミフルの添付文書の変更であるが、要旨は下記の通りだ。

「タミフルカプセル75」

 ● 10歳以上の未成年者は、合併症などがあるハイリスク患者以外には原則使用を差し控える。
 ● 事故予防のため、小児や未成年者がタミフルを服用し、自宅療養する場合は、少なくとも2日間は一人にしないように配慮することを家族に説明する。

「タミフルドライシロップ3%」

 ● 使用に当たっては必要性を慎重に検討すること。
 ● 10歳以上の未成年者は、ハイリスク患者以外は原則、使用を差し控える。
 ● 小児や未成年者がタミフルで治療を始めた場合、少なくとも2日間は一人にならないように配慮することを家族に説明する。

これらは日本での処方に際しての医家向けの注意だ。香港ではかなり一般的にタミフルが処方されており、その際にどのような注意がなされているか知らないが、少なくともタミフルが処方された場合は上記の注意があるものだと理解して、服用に際しては十分な注意をするべきだ。

処方されたタミフルを初回飲んだだけで劇的に回復することもあって、完全に飲まないで残ったタミフルを保管している人もあると聞く。タミフルにはウイルスを殺す効力はない。増殖したウイルスを細胞内に止めておくことがその薬理作用である。従って必要とされる服用期間を守って飲み続けなければいけない薬なので、中途半端な服用は感染を拡大することにつながり好ましくはない。しかも事後に備えて保管しておくなど、タミフルの危険性を考えるとあってはならないことだ。

香港では比較的気軽にタミフルが処方されているようだ。
処方を受けた場合は、個人の責任で十分に注意してほしい。